抄録
本研究はブラシヘッドの毛束を高密度になるようにひし形にカットする特殊な技術によって植毛されたソニケアダイヤモンドクリーンのブラシと,我々が以前に論文で発表したソニケアフレックスケアのブラシ(Pro Results)のプラーク除去率を比較検討した。 被験者は,臨床的に正常な歯肉を有し歯肉退縮や歯列不正などを認めない歯科医師 20 名とした。実験2日前に全顎的にスケーリングを実施し,プラークの付着がない状態とした。その後2日間ブラッシングを停止させ,ベースライン時の PCR 値を 100%として実験を行った。ダイヤモンドクリーンのスタンダードブラシ(DS 群),ミニブラシ(DM 群)とフレックスケアのスタンダードブラシ(FS 群)の3群を設定し,刷掃時間を4分間とした。 プラーク除去率はブラッシング前後の OʼLeary の plaque control record の改良法(6点計測)を用いて評価した。 更に実験終了後にダイヤモンドクリーン及びフレックスケアのスタンダードブラシの使用感についてアンケート調査を行った。 3群間において全顎,及び部位別に比較した結果,有意なプラーク除去率の差は認められなかった。しかしアンケート調査の結果では DS 群がFS群よりも,より磨けた感じがすると答えた被験者が 90%を占め,使用後の爽快感が高く,ヘッドの大きさが適切との回答結果も得られた。 日本歯周病学会会誌(日歯周誌)55(2):140-147,2013