2017 年 59 巻 4 号 p. 215-229
広汎型重度慢性歯周炎患者に歯周基本治療,歯周外科治療,固定性補綴装置による口腔機能回復治療ならびにサポーティブぺリオドンタルセラピー(SPT)を行い,21年間良好な顎口腔機能を維持した症例について報告する。本症例から重度歯周炎患者に対し固定性補綴治療を行う場合,その長期安定には患者の良好な口腔清掃状態とその維持,患者の生活環境の安定,支台歯の良好な位置関係と内冠を応用した固定性補綴装置の作製,左右均等な咀嚼運動ができる咬合関係の維持,SPTの継続と口腔内の変化に応じた細かな対応が重要であると示唆された。