2020年初頭から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の増加に伴い,大学教育は従来の対面講義からリモート会議システムを用いたオンライン講義への変更を余儀なくされた。共用試験を含め,歯周病学教育においても,講義による知識教育と臨床実習の両面において様々な工夫が行われている。今回COVID-19による歯周病学教育の実態を調査すると共に,大学間の情報共有と今後の歯周病学教育の水準を保つための基礎資料を得ることを目的として日本歯周病学会教育委員会ではCOVID-19に対する各歯科大学・大学歯学部の対応と歯周病学教育への影響に関する調査を実施した。2021年6月にアンケートを依頼し日本歯周病学会1項理事29人より回答を得た(回答率100%)。3,4年次の歯周病学の知識教育では対面講義に代わりWeb講義が行われたが,効果の希薄化が考えられLive講義やハイブリッド講義へ移行する形になり,実習は多くの大学で代替教育を余儀なくされた。臨床実習教育でも診療参加型実習が制約され代替実習となり本会監修のコンテンツが使用されたが,実際の臨床動画の視聴といったコンテンツの改良追加が求められた。また患者と接する試験や密となる試験は予定を変更する形で全大学において実施された。今後,「withコロナ」時代においてオンライン教育も取り入れながらいかに教育効果の高い歯周病学教育ができるかが求められる。