1986 年 28 巻 1 号 p. 235-243
本実験の目的は, 0.2%Chlorhexidine水溶液と0.01%Sanguinarine含有Viadent ® 洗口液および, その歯磨剤のプラーク抑制効果を検討することである。実験開始時にProfessionaltoothcleaningを行いプラーク量を0にし, 各自の口腔清掃法にViadent ® 洗口液10ml, 30秒間の洗口を朝夕2回加え, 2週目にPlaqueIndexを記録し, 洗口を中止した。2週後に再びプラーク量を0とし, 0.2% Chlorhexidine水溶液による洗口をViadent ® と同様に2週間行わせ, PlaqueIndexを記録した。再び洗口を中止し, 2週後にプラーク量を0とし, Viadent ® 洗口液10m1, 30秒間の洗口を1日5回, ブラッシング時にViadent ® 歯磨剤を併用させ2週後にPlaqueIndexを記録した。その結果, 各実験期間でプラーク抑制効果は有意に認められた。Chlorhexidineの効果は最も高かったが, 副作用が多く認められた。一方, Viadent ® 製剤の使用では副作用はほとんど認められなかった。