日本歯周病学会会誌
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成人健常者および歯周病罹患者における下顎の側方運動にともなう咬合状態について
渡辺 義宏田中 義博
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1990 年 32 巻 2 号 p. 603-614

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抄録
成人健常者および歯周病罹患者各5名を被験者として, 下顎の側方運動にともなう上下顎臼歯部咬合面の咬合接触状態の変化を検索するために田中らが開発した“Superposed rubber pattern method”を用いて診査した。また, 側方運動量は中切歯部において1mm, 2mmおよび3mmである。上下顎臼歯部咬合面の咬合状態の計測にあっては, 上下顎咬合面問距離が0.5mm以下を示す領域, 0.5mmを凌駕し1.0mm以下を示す領域, 1.0mmを凌駕し2.0mm以下を示す領域および2.0mmを凌駕する領域の4間隙域に分類し, 各面積を測定した。その結果, 成人健常者ならびに歯周病罹患者の変化で特徴的なのは0.5mm以下域および1.0mm凌駕2.0mm以下域であり, 歯周病罹患者にあっては0.5mm以下域の著しい増大と1.0mm凌駕2.0mm以下域の減少であった。このことは, 上下顎咬合面の滑走にともなう臼歯部咬合面の平坦化が推察される。
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