抄録
成人型歯周炎と診断された患者 (14名) と臨床的健常歯肉を有する者 (3名) より歯肉溝滲出液 (GCF) を採取し, 歯周初期治療前後のコンドロイチン硫酸-プロテオグリカン (CS-PG) の変化をELISA法を用いて検討した。
歯周炎患者のGCF中にはコンドロイチン4硫酸プロテオグリカン (C4S-PG), コンドロイチン6硫酸-プロテオグリカン (C6S-PG), デルマタン硫酸-プロテオグリカン (DS-PG) の検出が可能であったが, 健常者からは検出できなかった。
歯周初期治療後, GCF中のCS-PGは治療前に比して有意に減少した。以上の結果よりGCF中のCS-PGは歯周炎による組織破壊の指標となる可能性が示唆された。