日本歯周病学会会誌
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歯周病関連細菌由来LPSとIL-1が培養線維芽細胞のコラーゲン産生におよぼす影響について
久保 浩二上稲 葉隆神田 千恵子岡本 博之瀬戸 康博長野 恭子末田 武
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1992 年 34 巻 4 号 p. 789-798

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抄録

Porphyromonas (Bacteroides) gingivalis 381, Prevotella (Bacteroides) intermedia ATCC25611, 歯周炎患者の口腔内より採取, 培養したPorphyromonas gingivalis wild typeのlipopolysaccharide (LPS) とインターロイキン-1 (IL-1) がヒト培養線維芽細胞のコラーゲン代謝にどのような影響をおよぼすのかを知るために本研究を行なった。線維芽細胞を健康歯肉および炎症歯肉, 健康歯根膜から分離, 培養した後, LPSあるいはIL -1, LPSとIL-1と共に48時間培養し, 培養上清中のコラーゲン量をプロコラーゲンタイプ1測定キットにて測定した。培養線維芽細胞はLPSあるいはIL-1の刺激にてコラーゲンを多く産生することがわかった。またその効果はLPSあるいはIL-1単独刺激よりLPSとIL-1との同時刺激の方が, より増加することがわかった。

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