抄録
歯周疾患治療において, ペリオクリン®の投与はスケーリングと併用することがより効果的であるということを立証するために, 以下のような実験を行った。すなわち, 実験開始日にスケーリングを行い, ペリオクリン®を1週1回, 4回連続投与する群 (A群), スケーリングを行わないで, A群と同様に, ペリオクリン®の投与は1週1回, 4回連続投与する群 (B群), および実験開始日に歯石を除去するとともに, ルートプレーニングを行った群 (以下, C群とする) の3つの群を設定し, 臨床的および歯周ポケット内微生物の動態を観察した結果, つぎのような結論を得た。すなわち, 各実験群ともに, Plaque index以外の4つの臨床的パラメータおよび位相差顕微鏡による歯周ポケット内総微生物数および総微生物に占める運動性微生物の構成率は, 経週的に改善傾向を示し, B群に比較して, A群およびC群の方が改善傾向が強かった。