日本歯周病学会会誌
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キャビテーション効果を用いたプラーク除去に関する研究 (1)
西門 忍田中 秀高池田 康男長田 豊加藤 伊八
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1994 年 36 巻 2 号 p. 451-460

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抄録
本研究は超音波振動時に発生するキャビテーション効果をプラークコントロールに応用することを目的として行った。すなわち超音波発生装置として市販の超音波スケーラー本体と, 水中で超音波振動によりキャビテーションを発生する試作チップ20種類を用い, チップの形態および人工歯面との距離と人工プラークの除去効果について基礎的実験を行った。
プラーク除去用チップの屈曲位置と屈曲角度を変えることにより人工プラークの除去面積と振動振幅の大きさは変化することがわかった。しかし, チップの屈曲角度と人工プラークの除去面積の間には一定の関係は認められなかった。また, 振動振幅の大きさがある一定値 (約30μm) までは人工プラークの除去面積は増加するが, その値を超えるとほとんど増加しないことがわかった。
さらに, チップと人工歯面との距離と人工プラークの除去面積の関係をみると, その距離が2~3mmのとき最も高い除去効果が認められ, それ以上の距離になると除去面積は減少するが, 約6mmまでは除去可能なチップも存在することが確認された。
以上のことから, 今回20種類の試作チップについてプラーク除去効果を調べた結果, キャビテーション効果をプラークコントロールに応用できる可能性が示唆された。
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