日本歯周病学会会誌
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塩化セチルピリジニウム及びトラネキサム酸配合デンタルリンスの歯周病予防効果について
太田 紀雄伊藤 茂樹上條 博之坂本 勝司大浦 享子岸本 真河谷 和彦小澤 嘉彦坂本 浩高橋 一雄川尻 勝彦野村 寿山田 貴行山崎 誠司
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1994 年 36 巻 2 号 p. 466-473

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抄録
本研究は, 63名の健常者を対象としてノニオンフリー製法による0.02%塩化セチルピリジニウムと0.05%トラネキサム酸を配合した新しいデンタルリンス (以下, CPC・TAデンタルリンスと略す) を用いて, 歯周病予防効果 (プラーク抑制効果と歯肉炎改善効果) を二重盲検試験で臨床的に検討した。
デンタルリンス使用期間は4週間で, 診査時期は開始時, 1, 2, 4週間後に行ない, 被検歯は62/4/426の6歯を対象としてGI, P1Iで評価した。その結果, CPC・TAデンタルリンスを用いた時のP1IおよびGI値の改善効果は, プラセボデンタルリンスより高く, 有意な効果が各週共に認められた (P<0.01) 。また, 為害作用についてはすべての被験者において認められなかった。以上から殺菌剤である塩化セチルピリジニウムと抗炎症剤であるトラネキサム酸を配合した新しいデンタルリンスは, 有用度の高い歯周病予防効果 (プラーク抑制効果, 歯肉炎改善効果) を有することが示唆された。
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© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
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