日本歯周病学会会誌
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電動歯ブラシにおける毛先の形態, 回転数と口腔清掃との関係について
鴨井 久博佐藤 聡小川 智久稲田 全規草間 雅之岡本 知宏鴨井 久一
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1994 年 36 巻 2 号 p. 480-488

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抄録

近年, 電動歯ブラシの口腔清掃の効果については, 様々な報告がなされている。また, 手用歯ブラシにおける形態, 毛先の形態, 硬さ, ブラッシング方法により清掃の効果が異なることも報告されている。そこで本研究は, プラークコントロールの重要性, 必要性を認識し, ブラッシングの技術も同レベルな被験者を対象として前後振動, 偏心運動の電動歯ブラシを用いて, 歯ブラシの毛先, 振動数の異なるものの口腔清掃効果について検討を行った。
被験者は, 臨床的に正常な歯肉を有する8名 (男性4名, 女性4名23~26歳, 平均年齢23.8歳) とした。電動歯ブラシは前後振動 (2.5・2.0mm), 偏心運動 (26・17°) とも同様に, 歯ブラシの毛先の段差 (1.5・2.0mm), 回転数 (3, 000・2, 500・2, 000/min) のものを製作し, それぞれ一口腔当り3分使用させた後, プラークの除去状態を測定した。水平運動の電動歯ブラシの中では, 最も除去率の高い歯ブラシは, 振動幅2.0mm, 回転運動2, 500/min, 毛先カットB, 段差1.5mmであった。偏心運動の運動歯ブラシの中では, 最も除去率が高いものは, 偏心角26度, 回転運動3, 000/min, 毛先カットA, 段差1.5mmであった。
本研究結果により電動歯ブラシにおいては, ブラッシング法, 歯ブラシの毛先の形態, 偏心角, 回転数がプラーク除去率に対して大きく影響を及ぼすことが認められた。

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