日本歯周病学会会誌
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Integral (R) インプラントの経過観察
3年間経過症例
鴨井 久一原 良成永田 達也西澤 和利中島 茂大関 道子佐藤 聡仲谷 寛
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1995 年 37 巻 1 号 p. 169-174

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抄録
本研究は, Integral ® ハイドロキシアパタイトをコーティングしたシリンダータイプ・インプラントの術後経過について評価を行ったものである。被験者は8名, フィクスチャー22本についてアバットメント装着後1年6カ月後および3年後に規格X線写真撮影, および臨床パラメーターの測定を行った。規格X線写真によるインプラント周囲の骨吸収は, 1年6カ月から3年で平均0.09mm認められた。Plaque index, Gingival indexは, それぞれ1年6カ月で0.61, 0.42, 3年で0.39, 0.03と低い値であった。Peri-implantsulcus depthは, 1年6カ月で1.99mm, 3年で1.95mmであり, 経時的な増加は認められなかった。以上の結果より, Integral ®は, 歯欠損補綴に対する有効な治療法であり, 長期的にも安定したインプラントシステムであると考えられる。
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