日本歯周病学会会誌
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イヌ実験的歯周炎における歯周組織と歯肉溝滲出液のプロテオグリカンの分析
柴田 麻紀
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1995 年 37 巻 2 号 p. 242-254

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抄録
歯肉溝滲出液 (GCF) のプロテオグリカン (PG) の組織由来は不明である。本研究はイヌの実験的歯周炎時におけるGCF, 歯肉, 骨のPG (C4S-, C6S-, DS-PG) の分子量を比較検討する目的で行った。雑種成犬12頭の臼歯部歯肉溝に絹糸を結紮して実験的歯周炎を惹起し, その後0日 (健常), 結紮3, 7, 21日で血清, GCF, 歯肉, 骨を採取後サンプルとして, ウエスタンブロッティングを行つた。膜は酵素消化とモノクローナル抗体 (2-B-6, 3-B-3) を用いて免疫染色を行った。GCF, 歯肉サンプルのPGのバンドの構成は急性炎症に伴い変化した。GCFの12-18, 28-49KDa問には炎症に伴い歯肉サンプルと同じ分子量に相当する幾つかのバンドを検出した。さらに, 16KDa, 45KDaは, 骨にも認められたが血清には認めなかった。以上の結果よりGCF, 歯肉のC4S-PG, C6S-PG, DS-PGの分子量は炎症の進行に伴い変化し, GCF中のPGの一部本論文の一部は, 第36回秋季歯周病学会学術大会 (1993年10月15日), 第94回岐阜歯科学会例会 (1993年10月16日) において, 本論文の要旨は, 第101回岐阜歯科学会例会 (1994年11月26日) において発表した。には歯肉, 歯槽骨の代謝産物が含まれている可能性が示唆された。
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