1995 年 37 巻 2 号 p. 255-271
歯問ブラシの毛丈, ワイヤー径, 刷掃回数, 歯間ブラシ圧の因子がプラーク除去効果に及ぼす影響を検討するため, 9種類の歯間ブラシを作製し, 模型上で隣接面の人工プラーク除去量を測定し比較検討を行った。その結果,
1) 歯間ブラシ圧が高くなるに従いプラーク除去量が増加し, 30, 40gにおいて有意に高かった。歯間ブラシ圧が40g以上になると, プラーク除去量が有意に低かった。
2) 毛丈5mmの歯間ブラシが, 3mm, 7mmに比較しプラーク除去量が有意に高かった。
3) ワイヤー径0.25mmの歯間ブラシに比較し, ワイヤー径0.30 mm, 0.35 mmの歯間ブラシのプラーク除去量が有意に高かった。
4) 歯間ブラシの刷掃回数が増えるごとにプラーク除去量が有意に増加した。