抄録
歯周ポケット内に空気と薬液を同時に噴射できる装置, エアージェットイリゲーター (AJ) を用い, その空気と薬液の歯周ポケット内への到達性ならびに臨床的, 細菌学的有効性を検討した。
レサズリンと寒天を用いて調製した酸素到達評価モデルに対し, AJを用いて空気を噴射し酸素到達能を確認した。また, 深い歯周ポケットを有する抜去予定歯にAJを用いて空気と染色液を噴射し, AJの薬液到達能を確認した。殺菌剤 (CPC) を薬液として用いたとき, 噴射30分後に歯周ポグット内には歯周病関連細菌に対して十分に有効なCPCが残留していた。歯周病患者に在宅で12週間連続でAJを用いて空気とCPCを噴射させた結果, 臨床的, 細菌学的に有意な改善が得られた。
以上の結果から, AJは歯周ポケット内のプラークコントロールの手段として有効である。