パーソナリティ研究
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装いの枠組みによる痩身の心理的機能と効用についての確認
―体型結果予期の分類および痩身願望との関連
鈴木 公啓
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2012 年 21 巻 2 号 p. 164-175

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抄録

痩身は「装い」の1つであり,装いと同様の機能を有していると考えられる。そこで,装いとしての痩身の性質を確認するために,心理的機能を中心に体型結果予期を用いて確認することにした。研究1では,若年女性を対象として得られた自由記述データをもとに体型結果予期の分類をおこなった。その結果,装いの心理的機能に対応した内容が抽出され,痩身が装いの1つであることが確認された。また,他の装いを促進するという機能も確認された。研究2では,体型結果予期と痩身願望との関連について検討した。その結果,心理的機能に対応する体型結果予期は,他の機能に対応する体型結果予期と同様に,痩身願望と正の関連にあることが示された。

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© 2012 日本パーソナリティ心理学会
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