抄録
本研究は,教師の休職・退職意識の実態を調査し,教師の休職・退職意識に影響を及ぼす諸要因を検討することを目的とした。調査は公立小・中学校教師455名を対象とし,「教師の休職・退職意識」,「教師ストレッサー」,「教師効力感」,および,「情緒的サポート」で構成した質問紙を用いて実施した。そして,教師の休職・退職意識に教師ストレッサー,教師効力感,情緒的サポートがどのような影響を及ぼしているかを明らかにするため重回帰分析を行った。その結果,「対教師ストレッサー」,「保護者ストレッサー」,「同僚ストレッサー」,「校務ストレッサー」が,教師の休職・退職意識の促進要因になっていることが示された。また,「理解・信頼性効力感」が,教師の休職・退職意識の緩衝要因になっていることが示された。