パーソナリティ研究
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原著
自己愛傾向が対人的感情制御の効果認知に及ぼす影響――コンパッションへの恐れを媒介要因として
小林 茉那瀬戸 正弘
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2024 年 32 巻 3 号 p. 199-212

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抄録

先行研究により,自己愛傾向者における感情制御の困難さが指摘されている。しかし,対人交流の中で展開される対人的感情制御(以下,IERとする)については,自己愛における重要性が示唆されているにもかかわらず十分に検討がされていない。本研究では,自己愛傾向がコンパッションへの恐れを媒介としてIERの効果認知に及ぼす影響について検討した。大学生228名に直近でIERを行った経験の想起を求め,IERの効果認知,自己愛傾向,コンパッションへの恐れを測定した。214名のデータを分析対象として構造方程式モデリングと媒介分析を行った結果,自己愛的な誇大性は他者に対するコンパッションへの恐れを媒介して,自己愛的な脆弱性は他者に対するコンパッションへの恐れおよび他者からのコンパッションへの回避を媒介して,それぞれIERの効果認知と負の関連を示した。

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© 2024 日本パーソナリティ心理学会
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