反射型フォトセンサ4個を等間隔に配置した落下物体検知装置とデジタル・カウンタからなる自由落下実験装置を製作した.この装置を用いて,自由落下運動する物体の落下時間を落下途中の3ケ所で測定した.ここで求めた実測値を落下距離と落下時問の関係式,y=gt^2/2でg=980cm/sec^2とおいた2次曲線上にプロットすると,ほぼ完全にこの曲線上にのることがわかった.また,重力加速度,g=2y/t^2の式から,gを求めた.その結果,例えば,落下距離y=100cmでは,g=979.7cm/sec^2の値が得られた.当地(津)における重力加速度の基準値は,理科年表によれば,979.714cm/sec^2で与えられており,この値と比較して,教育物理実験としては,かなりよい値が得られた.