物理教育
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作業化した相対速度の指導法の研究 : 実験授業による指導法の最適化をめざして
小林 英二
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1981 年 29 巻 3 号 p. 191-195

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抄録

学習を作業化することによって,生徒に発見的に「相対速度」を学ばせる授業プリントを作った.そして,その作業化した「相対速度」の学習の最適化をはかるため,授業仮説に基づいた実験授業を行なった.その結果,(1)菓子の空き箱で作ったベクトルの矢線を用いると,速度ベクトルの学習に極めて有効である.(2)2次元の相対速度についてまず学ばせ,それを1次元の場合にあてはめる方が,その逆の順序で学習させるよりも学習順序として適切である.以上の2点を明らかにすることができた.

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© 1981 日本物理教育学会
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