物理教育
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リーク・フリー・スターリングエンジンの開発
齋藤 嘉夫島 龍夫吉本 則之墻内 千尋
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2007 年 55 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

スターリングエンジンには内部気体が漏洩する問題があるが,漏洩を補償する方法を開発した。エンジンが1回転する毎に大気とエンジンを,径O、5mmの穴を通して結合し,エンジン内部の圧力を大気と同じにする。これにより,最小圧力が一定に保たれ,エンジンは安定に回転を持続する。最小温度差は約35℃で,回転数は106(rpm)であった。精密な工作の問題を回避できるから,この方法を用いれば,誰でもが簡単に低温度差スターリングエンジンが製作できる。このエンジンをリーク・フリー・スターリングエンジンと呼ぶ。

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© 2007 日本物理教育学会
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