2016 年 64 巻 3 号 p. 215-220
現在の日本の高校物理教員は,生徒の資質に変化を感じながらも,年々多忙になる中で,何年も同じスタイルで授業を続けざるを得ない状況にあるのではないかと危惧している。そのような中で自らの授業を変えようとするとき,最も効果的なのは物理教員同士のつながりの中で,学び合い,発見していくことではないかと考える。物理教員がよりよい授業を目指すとき,どのような形で学び合うことができ,どのように議論していけばよいかについて,筆者自身の経験も紹介しながら「研究会活動のススメ」を述べる。