2018 年 66 巻 2 号 p. 140-143
「授業研究」というと,「非日常」であり「イベント」的であるように感じる人が多いと思われる。また,授業者の研修的要素が強く,参観者はそれに付き合っている状況にも感じるかもしれない。今回紹介する内容は,日常的に,しかも観察者として授業研究の要素を取り入れた教育実習生の指導に関しての事例である。実習生らは,多くの授業を観察することで,授業の本質となる部分を的確に汲み取り,さらに自身の授業に生かすことも可能としている。実習生がどのような視点で授業を観察しているかをまとめた。