静脈学
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原著
空気容積脈波法を用いた静脈機能評価―健常肢,一次性下肢静脈瘤肢,深部静脈血栓症肢の比較―
飛田 研二黒瀬 公啓塩澤 寛敏小畑 貴司原田 良知小林 昌義四方 裕夫坂本 滋松原 純一
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2002 年 13 巻 3 号 p. 187-192

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抄録

我々が行っている片足立ち法での空気容積脈波法(APG)による下肢静脈機能評価を用いて,健常(N)12例,20肢,一次性静脈瘤(V)29例,42肢,深部静脈血栓症(D)15例,19肢を対象として比較検討した.静脈還流率(%)はN:40.2±10.3,V:47.2±6.4,D:36.5±7.3であり,NとDはVより少なかった.静脈容積量(ml)はN:84.2±22.6,V:130.3±36.1,D:82.2±28.7であり,NとDはVより少なかった.静脈流入率(ml/sec)はN:1.1±0.7,V:5.8±4.0,D:3.6±2.7であり,VとDはNより多く,VはDより多かった.駆出率(%)はN:50.4±16.4,V:38.7±13.2,D:30.0±11.7であり,VとDはNより少なく,DはVより少なかった.静脈血残存率(%)はN:33.3±21.0,V:41.6±19.6,D:56.6±37.8であり,DはV,Nより多かった.APGのみでの確定診断は不可能であるが,Vでは病態を良く反映していた.Dでは発症早期か陳旧性かといった病期による病態の違いを考慮する必要がある.

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