【はじめに】一時留置型・回収可能型下大静脈フィルターの留置に伴う偶発症・合併症および追加処置の検討を行った.【対象と方法】日本静脈学会評議員施設に2006~2007年の診療状況についてアンケートを送付し43施設より回答を得た.【結果】フィルター留置は405例で,内訳はGünther Tulip 235例,Neuhaus Protect 106例,その他64例であった.偶発症・合併症・永久型フィルターへの変更を含む追加処置を要した症例は40例であった.フィルターの種類はNeuhaus Protect 26例,Günther Tulip 9例,その他5例であった.偶発症・合併症・追加処置は永久型フィルター留置22例,感染8例,回収可能型フィルターが回収できなかった症例4例,フィルター移動5例,外科的フィルター除去3例,下大静脈閉塞3例,留置時心血管損傷1例,などであった.【結語】一時留置型・回収可能型下大静脈フィルター挿入に伴う偶発症・合併症・追加処置は約10%であり,リスクに応じた適応の決定,慎重な手技が必要である.