静脈学
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下肢静脈瘤術後に用いる弾性ストッキングの至適圧迫圧についての検討
鈴木 なつき藤澤 康聡小口 裕子齋藤 英子伊瀬 里江
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25 巻 (2014) 4 号 p. 381-385

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抄録

要約:下肢静脈瘤術後の弾性ストッキング着用は術後補助療法として広く行われているが,加齢や四肢の障害などによって強い圧迫力の弾性ストッキング着用を求めることができない場合がある.そこで今回われわれは2012 年1 月から12 月までに当院でストリッピング手術を行った291 例420 肢を対象として,弾性ストッキングの圧迫力の違いにより術後の静脈機能改善に差があるかについて空気容積脈波(APG)検査を用いて検証した.結果,弱圧群(15~20 mmHg)でも中圧群(20~30 mmHg)でも,術前後のvenous filling index(VFI)とvenous volume(VV)の改善幅に有意差はみられず,また術前VFI が6 ml/sec 以上の症例群を抽出しても有意差はみられなかった.今回の研究結果は,術後の圧迫療法継続においてより良いアドヒアランスを得るための参考になると考える.

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