静脈学
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下肢静脈瘤術後に用いる弾性ストッキングの至適サイズについての検討
小口 裕子藤澤 康聡鈴木 なつき齋藤 英子伊瀬 里江
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26 巻 (2015) 4 号 p. 279-283

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抄録

要約:伏在静脈型下肢静脈瘤の手術後に弾性ストッキング着用を1 カ月間継続した690 例1015 肢を対象とし,手術前後での下腿周径の変化を検証した.手術1 カ月後に腓腹部周径が1 cm 未満減少した症例が37.6%,1 cm 以上2 cm 未満減少した症例が38.9%,2 cm 以上3 cm 未満減少した症例が17.5%,3 cm 以上減少した症例が5.9%であった.術前のvenous filling index(VFI)別にみると,VFI<4.0 ml/sec 群では術後に0.9±1.0 cm 減少,4.0 ml/sec≤VFI<8.0 ml/sec 群では1.3±1.1 cm 減少,VFI≥8.0 ml/sec 群では1.6±1.1 cm 減少し,術前VFI が高くなるにつれ術後の下腿周径は減少する傾向が示された.術後も中長期にわたって弾性ストッキング着用を継続する場合,その適正サイズが術前と異なっている可能性があり注意を要する.

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