静脈学
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症例報告
血管内レーザー焼灼術後にendovenous heat-induced thrombus(EHIT)とは無関係に発症した深部静脈血栓症の2 例
折本 有貴石橋 宏之杉本 郁夫山田 哲也丸山 優貴岩田 博英
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2015 年 26 巻 4 号 p. 293-296

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抄録

要約:下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術(EVLA)後のendovenous heat-induced thrombus(EHIT)は深部静脈血栓症(DVT)の原因としてよく知られているが,EVLA 後にEHIT とは無関係にDVTを発症した2 例を経験したので,報告する.症例1 は52 歳女性,体重65 kg.左大伏在静脈レーザー焼灼術を施行した.術後1 日目,7 日目にEHIT を認めなかった.術後38 日目に感冒を契機に熱発し,その翌日に左下肢腫脹が出現した.CT 上,左総腸骨~大腿静脈に血栓を認め,入院した.肺塞栓(PE)は認めず,入院後は抗凝固療法を施行し退院となった.症例2 は49 歳男性,体重95 kg.前医で日帰りによる両側大伏在静脈レーザー焼灼術が施行された.術翌日起床後より呼吸困難が出現し,当院へ救急搬送された.CT 上,両下腿のDVT,両側PE と診断した.エコー上,EHIT は認めなかった.線溶抗凝固療法が著効し退院した.DVT のリスクである脱水,臥床,肥満に加え,EVLA が影響してDVT を合併したと考えられた.

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