静脈学
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原著
下腿皮膚脂肪硬化・難治性潰瘍部に存在する不全穿通枝に対する経皮的穿通枝焼灼術の短期成績
春田 直樹新原 亮
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2021 年 32 巻 3 号 p. 323-329

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抄録

下腿うっ滞性皮膚炎や難治性潰瘍皮下に存在する不全穿通枝(incompetent perforating vein: IPV)を遮断する術式として考案されたのが2014年に保険収載された内視鏡下筋膜下穿通枝切離術(subfascial endoscopic perforator surgery: SEPS)である.われわれもSEPSを行ってきたが,SEPSでは対応できないIPVも経験し,この解決策の一つが経皮的穿通枝焼灼術(percutaneous ablation of perforators: PAPs)で,63例65肢のIPV 102本にPAPsを行った.使用機器に変遷があり,現在は1470 nmレーザー装置と外径の細いレーザーファイバーを用い,linear endovenous energy densityは平均68.1±14.9 J/cmであった.PAPsの利点としては,目的のIPV閉塞を術中に超音波検査で確認できることで,術中閉塞率は100%であった.さらに,解剖学的理由でSEPSでは処理できない部位のIPVも処理可能であった.

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