陸水物理学会報
Online ISSN : 2758-7231
第44回研究発表会(2023新潟大会)
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干渉SAR を用いたエジプト・ハルガオアシスおよびその周辺の地盤変動観測
*濱 侃黒上 京太郎*松岡 延浩
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p. 9-

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抄録
エジプト・ナイル川の西に広がる砂漠地帯は西方砂漠と呼ばれ,エジプト国土の約90%を占める。西方砂漠には,いくつかの大きなオアシスが点在し,オアシスは降水量がほとんどないため地下水に依存した生活が営まれている。ニューバレー県に位置するハルガオアシス( 24°35′N to 26°00′N ,30°47′E to 30°83′E)は,西方砂漠最大のオアシスで南北方向に広がっており,その長さは100kmを超える。オアシスの水資源はヌビア砂岩帯水層からの掘削井戸および湧水である。地下水賦存量などの実態は不明であるが,新たな涵養のない地下水を利用していると考えられる。ハルガオアシスから西に150km 離れたダハラオアシスもヌビア砂岩帯水層の水を利用しており,ここでは顕著な地下水位低下が報告されている。
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© 2023 陸水物理学会
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