陸水物理学会報
Online ISSN : 2758-7231
第44回研究発表会(2023新潟大会)
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北海道・然別湖における完全結氷・解氷までの気温と水温との関係について
*松岡 弘斗大八木 英夫
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p. 8-

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抄録
北海道・然別湖は,冬季に水が凍る結氷湖である。12 月下旬~翌年3 月下旬は,本湖の結氷期間であり,湖上に氷と雪を使った建物(しかりべつ湖コタン)が作られ,結氷する湖沼を観光資源として活用されている。しかし,近年の気候変動の影響により,世界的に湖の結氷期間の短期化や不凍湖化が報告されている。例えば,アメリカ海洋大気庁(NOAA)は,2023 年2 月13 日,世界的大湖沼であるアメリカの五大湖のうち氷に覆われている結氷面積の割合はわずか7 %で,この時期に予想される35~40 %を大きく下回り、この時期としては過去最小であるとの観測結果を報告している。このように,気候変動の影響は,氷と雪を観光資源としている然別湖への影響が強いことが予測され,結氷日との関係は重要な関係である。そこで本研究は,然別湖の水温観測とともに気温および結氷期間について議論する。
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© 2023 陸水物理学会
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