第226回順天堂医学会学術集会が昭和58年9月22日午後4時から午後6時30分まで開催された.“肝炎から肝癌まで”というビッグタイトルで, 順天堂大学消化器内科, 放射線科, 第一病理, 第二外科のそれぞれの専門家によって発表された. 肝炎, 肝硬変, 原発性肝細胞癌の病理, 診断, 治療について発表された概要をまとめる. これら一連の疾患群の基礎および臨床面の進歩は近年とくに著明であり, 1-2年の間をおいた学会報告の内容, 傾向にかなりの変化がみられる程である. 治療に関する進歩はさらに激しく, とにかく毎年専門家の報告をきき, あるいは論文に目を通さなければ, あっという間においていかれる. 各専門家の発表を簡略にまとめ多少の意見を加える.