順天堂医学
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特集 高齢化と医療
現場からみた老人医療
柴山 久雄
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1985 年 31 巻 1 号 p. 44-50

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抄録

老人を主体とする有隣病院において昭和53年より年1回定期的に入院患者の個人調査を行ってきた. 昭和59年の調査時における入院患者は148名, 年齢は最低39歳, 最高92歳, 平均77.2歳で, 女性 (75.7%) が多く, 老人保健法の対象となる70歳以上の患者が, 79.7%におよぶ. 入院のための主要疾患は脳神経系が多く, これに多くの合併症を伴う. 在院期間は平均4.5ヶ月を示し, 痴呆を持つ者が増加し, リハビリテーションの障害となっている. これらの情況と併せて入院医学管理料等老人保険の問題点を述べる.

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© 1985 順天堂医学会
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