東京都監察医務院
1985 年 31 巻 1 号 p. 51-54
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監療医務の立場からみると老人の病理は即ち老人の急死の病理が主体を占めている. 形態学的にも高齢化因子によるものが原因の多くを占めていることは勿論である. 老人の急死の大多数は心血管系疾患, 特に虚血性心疾患及び脳血管障害による脳出血により代表されている. 両者はいずれも動脈硬化症や高血圧症の加齢的因子によるものである. これとは別に最近では慢性アルコール性肝障害や小葉性肺炎等の死亡例も増加の傾向にある. 環境因子の関与も無視出来ない.
順天堂醫事雑誌
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