抄録
ELISAによるクラス特異的リウマトイド因子 (RF) の測定法の検討を行った. われわれの実験系は血清中の免疫グロブリンの影響を受けず, IgM RF値は従来の凝集法や比濁法と相関した (p<0.001). 慢性関節リウマチ (RA) でのクラス別RF陽性率はIgM RF65%・IgA RF57%・IgG RF 43%であった. 各種膠原病患者血清中のクラス別RF陽性率を比較するとRA・MCTDでIgM RF・IgA RFが高頻度に検出された. SLE・ベーチェット病でのRF陽性率は低かった. 全般にRF陽性者ではIgM RFとともにIgA RFが検出される傾向がみられた. またRA・SLE・SjSではすべてのRF間に相関性が認められたが, MCTDおよび肝疾患ではある特定のRF値間での相関性しか認められず, 疾患によってクラス別RFの産生状態が異なる可能性が示唆された.