抄録
最近のパーキンソン病治療方針を解説した. 早期パーキンソン病と進行例パーキンソン病に分けて治療を考えるのが最近の国際的流れである. 70歳以下で痴呆を伴わない場合はドーパミンアゴニストで治療を開始し, それ以外の場合は, L-Dopaで治療を開始することが, 最近の臨床治験に基づくエビデンスで推奨されている. 進行例とは, L-Dopaを服用しており, wearing off・on-off・ジスキネジア・精神症状などの副作用が発現している患者をさす. これらの問題点は, 個々にきめ細かく対処することが大切である. さらにパーキンソン病の生命予後は大幅に改善しているので, 患者も治療者も楽観的態度で病気に接することも重要である.