順天堂医学
Online ISSN : 2188-2134
Print ISSN : 0022-6769
ISSN-L : 0022-6769
総説
肝臓と遺伝子治療
竹井 謙之佐藤 信紘
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 49 巻 2 号 p. 163-175

詳細
抄録
肝臓は先天性代謝異常・肝炎・肝硬変・肝癌など多彩な疾患が生起する臓器であり, これら難治性肝疾患の大半は遺伝子発現の変調を基盤として発症することから, 病因遺伝子レベルで治療介入を行い, 病態の予防・制御を図る遺伝子治療は極めて理にかなっている. 肝発癌の制御など遺伝子工学的アプローチをもってはじめて対処が可能となる課題など, 多くのニーズと技術の進歩に支えられ, 遺伝子治療は肝の治療学としてますます重要な役割を果たすであろう.
著者関連情報
© 2003 順天堂医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top