抄録
良い打楽器演奏には、一定のリズムを持続する能力、および正確なアクセントや心地よいノリを作り出す能力が要求される。本研究では、シェイカーによるサンバのリズムを題材として、これら三要素を初心者に短期間で習得させるシステムを提案する。本システムは、リズムを作り出す身体動作をモーションキャプチャ装置を用いてリアルタイムに計測し、リズムのズレを検出したら、学習者が自分でズレを補正できるように、音声信号を送るものである。音声信号はその意味を学習者が直感的に理解できるものでなければならない。本研究ではさまざまな音声信号の与え方を試み、その効果を調べる。