主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
回次: 32
開催地: 鹿児島県鹿児島市 城山ホテル鹿児島
開催日: 2018/06/05 - 2018/06/08
人の立位・歩行時の姿勢評価の指標となるものの1つに骨盤の前後の傾斜角度がある.しかし, モーションキャプチャや慣性センサを用いた従来の骨盤角度計測手法はマーカーやセンサを身体に装着しなければならず, これは計測の際の負担となりうる.本研究では非接触な骨盤角度計測手法として, 深度カメラから得られる人体の骨盤周りのポイントクラウドデータに対してICPアルゴリズムによるレジストレーションを行うことでその角度変位を推定する手法を提案し, その評価のための実験及び解析を行った. その結果, 立位状態での骨盤運動時における本提案手法の有効性が示された. 歩行時については真値との相関は限定的であったものの, 骨盤傾斜の異なる歩行姿勢の特徴をとらえられる可能性が示唆された.