人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第34回 (2020)
セッションID: 2P5-GS-3-03
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点群深層学習を用いた空間データ内挿
*竹内 孝鹿島 久嗣上田 修功
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抄録

都市空間の様々な地点に数多くのセンサーが設置され,都市の活動が膨大な時空間データとして計測されている.これらの時空間データを利活用し,都市の状態把握や将来の変化予測に役立つ新たなデータ解析技術が必要とされている.データ解析のための技術として,畳み込み型ニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network: CNN)が注目を集めて久しいが,CNNは観測値が格子状に存在することを前提としており,都市から取得される時空間データのように観測する地点が散在する場合には使用できない.一方,コンピュータビジョンでは,レーザースキャナーを用いて観測した3次元点群から,物体認識を行う点群深層学習が提案され,まばらに存在する点群の位置情報の活用が進められている.そこで本研究では,点群深層学習を要素として組み込んだ,時空間データ解析のための新たな畳み込み型の深層学習技術を提案する.都市で運用されるシェアリングエコノミー型サービスであるバイクシェアリングの移動履歴データを用いた実験を行い,提案手法の優位性を検証する.

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© 2020 一般社団法人 人工知能学会
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