主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 第34回全国大会(2020)
回次: 34
開催地: Online
開催日: 2020/06/09 - 2020/06/12
化学プロセスにおいて,オンライン測定できる変数からオンライン測定できない変数を推定する統計モデルはソフトセンサと呼ばれ,ソフトセンサによる推定値をフィードバックする制御方法は推定制御と呼ばれる.既存プラントに推定制御系を導入する際,ソフトセンサの構築には過去の運転データを用いることが多い.しかしながら,既存プラントにおける制御系(従来制御系)と推定制御系ではプロセスの運転条件が異なるため,ソフトセンサの推定は外挿条件下で行われることとなり,推定精度は悪くなる.推定精度を良くするには運転条件を従来制御時からあまり変更すべきでないが,推定制御性能を向上させるには運転条件を大きく変える必要がある.本研究では,ソフトセンサと運転条件変更可能範囲を逐次的に更新することで,推定精度と制御性能がともに優れた推定制御系を設計する手法を提案する.また提案法を蒸留塔に適用し,提案法を用いたほうが通常の方法を用いた場合と比べて,制御性能と推定精度をそれぞれ66.6 %,98.2 %向上させることができることを確認した.