人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 1F1-GS-10-01
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人々の社会的孤立を防ぐ仲介人工知能
*田中 文英野口 洋平
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抄録

独居世帯が増えていく社会においては、人々の孤立・孤独への対策が重要になる。今後、家庭用ロボットや、携帯端末にインストールされるエージェントアプリなどがより普及していくことが予想され、それらは人々を孤立や孤独から救うための人工知能を備えたものになっていくはずである。本論文では、著者らがこれまで研究開発を続けてきている、人と人のコミュニケーションを仲介・促進し、人々の社会的孤立を抑制していく人工知能技術について紹介する。これまでの所、具体的なターゲットとして独居高齢者を想定し、高齢者を孤立させないように他者とのコミュニケーションを仲介・促進するユースケースを対象としているが、技術の枠組自体は若年齢層を含む幅広い年齢層に共通すると考えている。1000人規模の高齢者を対象とした調査研究の結果に基づく対話AIの設計指針から、非言語情報を用いた介入手法に到るまで、複数の研究成果を報告する。

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© 2022 人工知能学会
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