人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 2G6-OS-18b-02
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脳波(EEG)における音声想起区間と無想起区間の分類
*鈴木 大裕山尾 元陽入部 百合絵田口 亮桂田 浩一新田 恒雄
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キーワード: BCI, EEG信号, 音声想起, 無想起
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抄録

音声想起時脳波から想起内容を識別するBCI(Brain Computer Interface)の基礎研究が始まっている.現在の識別手法は,想起内容を識別するために想起区間を知る必要がある.しかし,取得した脳波(Electroencephalogram; EEG)データから想起区間を特定することは困難であり,音声想起(speech-imagery)の実験では,「無想起区間を含んだデータ」,または「目視による音節ラベリングを行ったデータ」に対する識別という形を取ることが多い.目視による音節ラベリングは,音声想起区間のみを識別に用いることができるが,この過程の自動化は実現していない.本報告では,音声想起区間を自動検出することを目的として,利用者への負担が少ない非侵襲的な方法で,頭皮から脳波信号を取得し,音声想起区間と無想起区間の自動分類を行った.音節ラベルのついた音声想起データと無想起データから複素ケプストラムを特徴量として抽出し,10分割交差検証(被検者1名の各100サンプル区間を使用)で分類・評価を行った結果について報告する.

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© 2022 人工知能学会
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