人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第36回 (2022)
セッションID: 4I1-OS-26a-04
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ジレンマゲームにおける階層的なコミュニケーションの生起に関する分析
*矢野 颯真井上 直紀森田 純哉
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抄録

人間は曖昧性を用いたコミュニケーションをしている.近年,人工知能エージェントと人間との関わりが増えているが,このような人間らしいコミュニケーションは未だに困難な課題である.言語の理解を深めることで,人工知能エージェントの高度なコミュニケーション能力を高めることができる.本研究は,複雑な社会のモデルとしてジレンマ環境を利用し,実験記号論に基づいて新規なコミュニケーションシステムの生起を観察した.コノテーションとデノテーションに分けられる語彙的曖昧性をメッセージとその意味の対応付けの強さに基づき定量化した.さらにメッセージに対して異なる分節化を行ったときの曖昧性の変化から,統語的な曖昧性の分析を行った.その結果,階層性の生起とメッセージを送った参加者の意図とのつながりが示唆された。

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© 2022 人工知能学会
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