人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 1Q3-OS-7a-01
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生物の本質から考える協働型AIモデルの一考察
*平方 勝馬 沖加瀬 究
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抄録

モノづくり産業のDX実現には,第三世代AI(特化型AI)の導入による業務効率改善に加えて,人間との対話,文献/データの対話(AIによる主体的読み)ができる協働型AI(汎用型AI)導入が期待される. 現行AIは,習慣的(統計的関係性を踏まえた)応答ができるようになったものの,主体的に学習・意味を踏まえた対話ができる段階ではない.第三世代AI(特化型AI)の課題解決の先にある第四世代AIに求められる能力・機能は,主体的行動,すなわち人間が行う先読み,計画を立て行動,解釈(イメージや知識で補いながら読む)など,いわゆる知能(非認知能力を中心に考える)を備えることである. 本稿では,著者らが専門とする海事分野を例題に,複雑な人間の知覚/認知行動メカニズムを知能発達(非言語(即応型)世界から非言語(即応型)/言語(熟考型)統合世界へ)の観点から,行動/学習(ニューラルネットワーク構造・機能変化)を俯瞰的に整理する.第四世代AI(ニューラルネットワークシステム)モデルの展望について報告する.

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© 2023 人工知能学会
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