人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 2K5-OS-20a-05
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道徳に基づく動作を行う自律エージェントの行動選択メカニズムの提案
*笹田 和希小林 伶央安部 玲央有井 知真伊藤 亮史栗原 聡
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抄録

現実の世界をより効率的に理解するために用いられる,社会シミュレーションにおいて,エージェントは,人間特有の行動を反映した振る舞いが求められる. 人間特有の行動の要素には,コミュニケーション行動,感情や情緒の表現などの様々な要素が挙げられるが,本研究では,その中でも特に道徳的行動に着目した. また,道徳的行動の動機として,マナーとモラルの概念に着目した.マナーは社会や組織などによって客観的に定められた規則,ルールであり,モラルは自らの生き方や思考によって定められた,主観的な道徳的基準である.そのため,この2つを用いることで,道徳的行動を再現できると考えた. マルチエージェントプランニングの手法に,マナーとモラルの概念を導入することで,エージェントが人間特有の道徳的行動を再現し,社会的なコンテキストに適応可能となることを確認した.

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