抄録
未知パラメータに関する局所的周波数特性を先験情報として利用できる逆解析手法を開発した。Wavelet変換を解空間に施し、周波数特性/解像度の異なる各成分に分解する。こうすることで、解空間を局所的周波数特性で評価できる。変換により得られた各成分を直接操作して、局所的周波数特性を利用することができる。先験情報を加味した各成分を低周波成分から高周波成分へと順時探索する。得られた各成分から、逆問題の解を得る。Wavelet変換を利用することで、従来、経験的に扱われてきた周波数に関する概念を定量的、合理的に扱うことができる利がある。開発した手法を用いて、熱源を同定する逆問題を解く数値シミュレーションを行った。悪条件性が強く解くことが困難な問題が解けることを示し、本手法の有効性を確認した。