抄録
"ガラスの製造には原料を約 1,500 度に加熱し溶融ガラスを生成する工程がある. 加熱方法の一つとして, 溶融ガラス中に設置した電極への直接通電により発生する Joule 熱を利用する方式がある. この方式による炉は電気溶融炉と呼ばれ, 二化炭素の排出量が少ないという特徴がある. そのため電気溶融炉の設計・運用に必要な計算技術の開発は,環境調和型のガラス製造プロセスの実現のために重要である. 本講演ではガラス電気溶融炉に対し, 無限 Prandtl 数近似を用いた熱対流問題に Joule 発熱を考慮したモデルを考え, 有限要素法による計算スキームを導入し, その誤差評価を行う. 誤差評価ではJoule 発熱の考慮により生じる非線形性に注意を要する. 本講演では Poisson 方程式の解のあるノルムでの一様有界性をもとに非線形項の評価を行ったのでこれを紹介する.また提案したスキーによる計算例も紹介する.