本研究では、数値流体計算用血管モデルをすみやかに構築するために、画像から血管輪郭を自動的に抽出する方法を提案した。画像における血管領域の認識は遺伝的アルゴリズム(GA)のパターン認識を用いた。血管領域のテンプレートを用いて、すばやく正確に領域を抽出することが確認された。認識された血管領域は、画像エネルギーを最小化することで輪郭抽出するSnakeとよばれている方法を用いた。輪郭の初期値を自動的に設定し、変分法により輪郭を抽出するものである。Snakeを用いることですみやかに輪郭が抽出されることが確認された。