PLANT MORPHOLOGY
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特集
高等植物の生殖および初期発生研究の最前線
東山 哲也
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2010 年 22 巻 1 号 p. 1-2

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抄録

植物形態学において,高等植物(被子植物)の生殖および発生の研究は,古くから中心的な課題の一つであった.組織に包まれた状態で進行する生殖や発生を解析するには,形態学的に熟練した技術に頼るしかなかったとも言える.しかし, 形態学的な観察以上の進展が長いあいだ得られず, その分子機構の解明は, 植物科学の他の研究分野に比べて遅れていた.近年,植物の生殖や初期発生において利用できる蛍光タンパク質マーカーの整備や,大規模遺伝子解析などの技術の進展,in vitro 技術の開発などに伴い, ようやく分子機構が解明され始めた. その進展には, 日本人の若手研究者も大きく貢献している. こうした背景をうけて,2009 年度日本植物学会において, 日本植物形態学会共催シンポジウムとして, 本特集のタイトルの通りのシンポジウムを行った. 高等植物の生殖および初期発生の研究分野で活躍する若手研究者の皆様を, シンポジストとしてお招きした. 本特集では, それらのシンポジストを中心に寄稿して頂き,高等植物の生殖および初期発生研究の最前線について紹介する.

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© 2010 日本植物形態学会
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